2017.09.21.金曜
施工の様子
デッキバルコニーの改修工事【前編】
とある自然に囲まれた、閑静な住宅街の一角。
広々とした芝生の丘の上に佇む一軒家と、
そこに付帯した大きなバルコニーデッキ。
樹木に隠れるように備わったバルコニーデッキは、
しっかりとした印象の木製デッキです!
建物とのバランスもバッチリ!
リビングの大きな窓から一歩踏み出せば、広大な景色の広がる
素敵な空間。
自然広がるリゾートタウンの小高い丘の上からは、
テニスコートやホテル、その先には奥浜名湖の湖や山あいまで
一望出来てしまいます!
そんな快適な空間であるバルコニーデッキも、木製ゆえの劣化が進み
今回ご相談をいただきました。
階段の部分は手すりがグラつき、わずかな揺れも気になります。
デッキ床部分も、劣化がすすみ場所によっては床が抜けてしまいそうほど
フワフワする箇所も‼
手すりも階段部分と同じくグラグラがあり、写真にある控え柱がなければ前に
折れそうな心配も・・。
この揺らつきはなんだろう?? と思い、横から見てみると、、
なんと!
片側の地盤が沈み、バルコニーデッキ全体に傾きが発生しています。
写真では分かりづらいですが、床面から手すりの天端までの間だけでも
10㎝近い開きが・・!
それは揺れる訳です。
・・・と言う事で、今回のご依頼はお分かりですね!
この傾きを直しつつ、腐りかけている木製床を交換する内容。
ご要望にあったのは出来るだけメンテナンスを減らしたいとの事でしたので、
床材とフェンス(手すり部分)の一部は樹脂製をご提案。
そして着工です。
手すりに巻きついたバラはお施主様が取ってくれたので、
床材や手すりの一部を解体していきます。
床のいたる所で腐りがあり、簡単に折れてしまう所も。
施工してあった木製の床材は、層になった集成タイプ(コンパネ材の厚いものの様な)でしたので、
層の中にはカビらしいものも・・。
劣化が進んだ要因の一つかもしれません。
こちらの写真は床下の土台部分。
しっかりした材で、とっても強固に組んであります!
それでも、傾きには耐えられず歪みが生じてしまっていました。
床材を樹脂製に交換するので、本当は土台もメンテナンスの要らない
材料などに替えたかったのですが、
デッキ高さが地盤面から1.8mと高く強度と費用のバランスから、
既存土台をしっかり補強と補修を加えていく方向に・・!
土台自体に傾きはあるものの、とても厚めの材料を使ってあったので、
土台は腐りなど構造的な部分のダメージはほとんどなく、少し安心♪
表面をしっかりケレンして、適正な塗料を塗りこめば、
まだこの先何年も耐えられる作りが幸いしました!
それでも束柱の基礎の部分は独立での固定となっていた為、
地盤の不陸沈下により傾いてしまったようです。
それでは次回!
土台の沈下復旧作業から手をつけていきます。