2017.06.26.火曜
スタッフブログ
相変わらず好きな人は大好き!
素材や、その素材ならではの表情と言うモノが大好きで、
いろいろな素材感あるものが気になってしまいます。
素材感というのは不思議と、離れていても何となくですが見て取れるんです。
何となくですが・・、その材質にしかない風合いみたいなものを、
光の反射具合などを通して感じるようで・・。
最近流行っているエイジング加工も、技術的にはクオリティーが上がっておりますが、
やはり表面的な演出では、本来そのものが持つ質感には及びません。
そんな中、”相変わらず好きな人は大好きでいる”材料をご紹介!
コチラ。
枕木です。
よく御存じなように鉄道のレールとして使われている枕木。
今では鉄製やコンクリート製などが増えだんだんと姿を消していっておりますが、
エクステリアの世界では根強い人気があります。
基本的に流通しているのは並まくらぎと呼ばれるサイズ。
寸法は210×20×14cmですが、橋枕木や分岐枕木などと呼ばれる特殊サイズもあるんですよ。
そんな枕木材ですが魅力のひとつに、この使い込まれたエッジのくたり感はあると思います。
作られたばかりの新品には出せない使用感いいですね。
他に枕木の特徴というと、表面にある無数の傷のような跡や、小口の楕円形の金具などが
あがります。
枕木はヒバ・クリ・ヒノキなど硬く外部使用にも丈夫そうな樹木を中心に活躍していますが、
木材である為、いろいろ補強を加えなければなりません。
小口からの割れを防ぐための小口の輪っか「割れ止め」。
防腐剤を中に浸透させやすくする為につける表面の傷「インサイジング」。*刺傷加工とも言います。
実用を求めて試行された対策とデザインがあるから、どこか妙にしっくり来るのではないかと
思います。
使用する現場では、いろいろな加工も施します。
この時はスライス加工も。
その場合、小口の割れ止め金具は邪魔なため、端を切り落とすのですが・・、
切った密度のある断面も、切り落とされた金具入りの小口も
素敵すぎる素材感!たまりません。
「相変わらず好きな人は大好き」
その感覚わかります。
ぜひ活用してみてください。
【CHIA】